モレーン・スタッフへのメッセージ

社内向けのメールですが、モレーンのスタッフがどのような思いでこの未曾有の危機に臨んでいるのか、その決意表明も含めて、ブログにアップいたします。
社内向けのメールですので、一部、お客様に対して不適切なな表現があるかもしれませんが、ご容赦いただければ幸いです。


モレーンの皆様、

大地震から津波、そして福島原発の損傷事故と、未曾有の危機に曝されている日本。
社員のみんなも家族を思い、不安な毎日を過ごしていると察します。



先日、言いようのない深い悲しみと共に、胸に刻みつけられた一つの報道がありました。幼稚園の送迎バスが津波により行方不明になり、探し続けたご両親が黒こげになったバスを発見、子供たちの亡骸をおぶって帰宅したという記事です....。人としてこれ以上の悲しみを想像することが僕にはできません。

皆さんにお願いがあります。
自分個人が今できること、そしてすべきことを今一度深く考えて下さい。
そしてモレーンの一員としてできること、すべきことも。
絶対にしてはいけない事、それは「思考停止」、できることは何もないと、あきらめることです。

モレーンは微力ですが、個人にはできないチカラがあります。今後、避難地では感染症の問題がクローズアップされると予想します。我々の出番です。
先日、僕は杉山マネージャーと一緒に被災地にPPEを届けるためにトラックで福島、宮城に向かいました。しかし、これも僕個人でできたことではなく、準備部隊(在庫調整、トラック手配、製品リスト作成、積込み、緊急車両の許可手配等)、そして、サポート部隊(原発の状況や風向き、給油所情報、燃費計算、現地施設との受け入れ調整等)とのチームワークがあってはじめて実現できたことです。
ちなみに派遣部隊、準備部隊、サポート部隊を合わせて、MDAT(Moraine Disaster Assistance Team)と名付けました(笑)。

また言うまでもなく、このような行動がとれるのも、みんなの頑張りにより、モレーンがきちんと収益を上げ、支援費用を捻出できる優良企業だからでもあります。
この活動を支えていただいている既存のお客様には、こういう時だからこそ、今以上のサービスを心がけて下さい。今以上です。間違ってもこの有事を、できないことの言い訳にすることがあってはならないと肝に命じて下さい。
営業、営業サポート、技術、物流、グローバルマーケ、経営管理、ネットワークデザイン、そして各支社それぞれが、自分のミッション、すべきことを考え続け、一丸となってこの危機を乗り越えたいと思います。完全に元に戻るのには、少なくとも数年はかかる長い戦いとなります。

本当に強いチームとは、何でしょう。一人一人が常に最善を考え続け、これで良しとせずに進化し続けることができる組織だと僕は考えます。どんなに辛い状況でも決してあきらめずに、自分たちのすべきことを状況に応じて考え続け、最善に向けて実行できるチームです。

この危機をさらなく進化とするチャンスにしたいと思います。

ちなみに今僕は、5年後の自分の目線を判断基準にしています。3月17日に47歳になったのですが(笑)、52歳の僕が振り返った時に、この歴史に残る災害の際、誇れるべき行動をとれたかどうか、本当にその選択は正しかったのかどうか、未来の自分に叱られない行動をとりたいと思っています。

欧州、米国、アジアの世界中のモレーン・パートナーズからも日本のために祈っているという言葉とともに、いつでも行くぞといった応援メールやskypeが入っています。
製品の手配も日本を最優先にし、募金も独自に始めてくれています。

我々は微力だが、無力ではない。今すべきことをみんなと一緒に一歩一歩やりたいと思います。この日本の医療、感染予防のために。

草場恒樹

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